想い・歴史
当店は、沢村貞子さんの着物を45年間手がけた職員技を誇りとし大切にして
これからもみなさまに愛されるお店を目指して行きたいと思っております。
わたくしのおせっかい談義
-沢村貞子先生著-
「私のところには古い馴染の呉服屋さんが来ています。その呉服屋さんにはもう三十年もおつき合いがありますので、持っているものを覚えていてくれるんです。だから「これはあの帯だったら似合うんじゃないですか」とそういうわけです。
いわばコンサルタントみたいなものです。
そういう店が近所にあると便利なんですよ……
若い女優さんに「沢村さんいつもいい着物を着てらっしゃいますねどこのですか」と言われて
「井筒屋世田谷の経堂」というと十人のうち九人は白けた顔をなさいますよ。
何か銀座のどこか、あるいは有名デパートと思ってらっしゃるんですよ。
でもそうじゃないのよね。経堂のあまり大きくない地味な店だけどとても親切な呉服屋さんです。
三十年前私たちがすみはじめたころからのおつき合いで一所懸命やってくれるからとても助かります…染直しも上手だし」
創業250年 技術のお店
当店は創業250年を数え、技術のお店だと自負しております。
型紙を起こし一からのオリジナルの着物を製作したり、染め直し、仕立て直しなど、お客様の大事なお着物を何代にもわたって着続けることができるのが着物のよさの一つであるといえます。
年に2回の展示会を行い多くのお客様にご来場いただき、着物の良さを実感していただいています。
また、毎年6月頃には夏に向けて浴衣の展示会もございます。
フォーマルからカジュアルまで豊富な着物を取り揃えております。
当店は先代まで「染め洗い」の職人として仕事をしておりましたので、お手持ちのお着物のリフォーム、クリーニングのご相談も承り、親子何代にも渡ってご愛顧頂いているお客様もいらっしゃいます。
沢村貞子さんの着物を45年間手がけた職員技を誇りとし大切にしてこれからもみなさまに愛されるお店を目指して行きたいと思っております。
井筒屋の歴史
- 寛政年間、初代井筒屋長兵衛が染物商を始める。
- 鍋島家御用商として赤坂新町にて代々受け継ぎ昭和3年に世田谷経堂に移る
- 現在は七代目、八代目が呉服店として商いを続けています。